worthworthwhileはどう違うの?

worthworthwhileはともに形容詞で「価値がある」という意味になりますが、どう使い分ければいいのでしょうか?

worthの後ろに価値を示す表現を置くパターン

worthはほとんどの場合、単独で使われません。最初に見ていくパターンはworthのあとに価値を示す表現を置くものです。たとえば、worth a lotで「かなり価値がある」ですし、worth the moneyと言えば、「お金をかけるだけの価値がある」、worth the riskと言えば、「リスクに見合う価値がある」となります。

This guitar looks to be worth a lot.
このギターはかなり価値があるもののように見えます。
I'm thinking about whether these items are really worth the money.
これらのアイテムが本当にお金をかけるだけの価値があるかどうかを考えています。
No New Year's party is worth the risk.
リスクに見合う新年会などないのです。

worthの後ろに-ingを置くパターン

価値の程度を後ろに置いてどれほど価値があるかだけではなく、worthを使って行動や活動の価値を話したいときもあります。そのときにはworthのあとに-ingの形で動詞を使います。

It's worth talking to Jamie even though she's lying.
たとえ嘘をついているとしてもジェイミーと話す価値はあります。
It isn't worth repairing the car. You should buy a new one.
その車を修理する価値はありません。 新しいものを買うべきです。

なお、このパターンで動詞が目的語を伴う場合、その目的語を主語にすることができます。

Jamie is worth talking to even though she's lying.
たとえ嘘をついているとしてもジェイミーと話す価値はあります。
The car isn't worth repairing. You should buy a new one.
その車を修理する価値はありません。 新しいものを買うべきです。

It's worth it

英語話者はIt's (not) worth itという表現もよく使います。直訳すると「それはそれの価値がある」みたいな変な意味になりますが、何かしらに言及して「価値がある」ことを表現するのに使われます。普通、別の文とか節を伴って文脈からあるものについて価値がある(ない)を表現できます。

If this system effectively prevents one person from getting behind the wheel after drinking and possibly saves someone else's life, it's worth it.
このシステムが、飲酒後にハンドルを握るのを効果的に抑制し、他の人の命を救う可能性があるなら、それは価値があります。

時間や費用をかけるだけの価値があるという表現に使えるのがworthwhile

worthで時間や費用をかけるだけの価値がある、という表現をする場合、代わりにworthwhileも使えます。

It is worthwhile visiting Hida because it has a Space Science Museum.
宇宙科学館がある飛騨市は訪問する価値があります。

ところで、worthと異なり、worthwhileは不定詞を伴うことができます。

It might be worthwhile to compare the two players.
2人のプレーヤーを比較することは価値があるかもしれません。
This temple is worthwhile to take a look at because of its history.
このお寺は歴史があるので一見の価値があります。

まとめ

worthworthwhileはほぼ同じ意味ですが、worthwhileは「時間や費用をかける価値がある」という表現でよく使われます。それ以外の場合はworthを使いますが、多くの場合worthでは-ingの動作か、価値表現を後ろに置きます。不定詞はworthwhileでなら使われますが、worthではあまり使われる例はありません。